融資相談にあたって①
前回までは銀行についての紹介をしてきましたが、今回は会社が銀行に融資相談する際に注意してほしい点について紹介したいと思います。
①書類を準備する
1.決算書(付属明細、確定申告)3年分
銀行員が融資審査をする際に必ず決算書など
の財務数値を必ずチェックします。この会社が
どのくらい売上や利益があるのか、借入がどの
くらいあるのかを1番最初に確認してきます。
また、1年分では判断できないため、3年分を求
められることが多いと思います。
2.試算表(直近で作成してるところまで、できれば
前年同月も)
決算書を確認した後は、年度の途中経過を試
算表で確認します。
3.事業計画書(作成していれば)
決算書や試算表で企業の過去の成績を確認し
た後は、今後の見通しについても必ず確認され
ます。この際に、あまり過度にアピールする
と、逆に怪しい相手だと思われるので、ありの
ままを話しましょう。
②何を相談するか
1.借入金額
どのくらいの金額が必要なのかは、はっきり
とさせておく必要があります。参考までに運転
資金としてなら、一般的には売上の3ヶ月分と
いわれています。「資金を多めに持っておきた
い」、「念のため多めに言っておこう」とし
て、必要以上の金額を提示してしまうと、銀行
員は「この経営者は会社の財務状況を分かって
いない」と思われます。
2.資金の使い道
何にお金を使うのかも事前に決めておきまし
ょう。できるだけ具体的に回答した方が良いで
す。設備資金として借入をするなら、上記の書
類の他に設備の概要についてわかるもの(パンフ
レットや請求書、売買契約書)が必要になりま
す。
3.借入期間(何年で返すのか)
借入期間も非常に大切です。運転資金なら、
概ね5年、設備資金なら10年が目安だと思いま
す。
4.いつまでに借入したいのか
一般的に金融機関から新規取引先として借入
をする場合、審査に1ヶ月ほど時間を要します
(企業の決算情報の登録や側面調査等を行ってま
す)。